私が閉鎖病棟を脱した経緯〜不都合を味方につける〜

 

 

絶対に立ち上がれる

再起できる

幸せになれる

愛し愛することができる

 

過去にどんなことがあっても…

今、どんな環境にいたとしても…

私はそれを伝えたくて

毎日ブログを書いている

 

ダンサーとしてダンス講師としての

宣伝や認知のためというのもあるけど

結局それも上のことにつながる

 

なんで私はダンサーをして

ダンス講師をして

ダンスカンパニー団長をしてるのかって

それも

どんなとこからだって幸せになれるよ!

と伝えたいからだ

 

あなた中心に世界をまわしていい

あなたはあなたの好きなように生きていい

あなたは美しい

 

私は閉鎖病棟に長期入院をしてるとき

退院の予定は半永久的になかった

人生の無期懲役を言い渡されたかのよう

母も友達も誰一人お見舞いには来ない

二度と会うことはない

電話も手紙も一切の通信手段もなく

手足は拘束され

コップ半分くらいの錠剤と

病院食を食べて寝るだけの生活

私はなんのために生まれてきたのだろう

 

未来は明るいはずだと

負けてなるものか

屈してなるものか

私の幸せは誰にも奪えない

 

 

絶対に幸せになる

神様は私を見ていてくれてるはずだ

じぃじも私の味方なはずだ

だから、だから、

あと一踏ん張り

もう一歩もう一歩…と

毎日毎日必死に生きていた17歳

3日間通してバイトをする

バイトからバイトにハシゴして

家に帰宅しても玄関で倒れて眠り

そして3時間のアラームをかけて

また3日連続のバイトの始まり

弟の高校入試のこと

母の看病、それから弁護士関連

これも同時進行で担ってた

 

私は負けない

逃げない、

そうしてずっとずっと頑張ってきたのに

目を開けたら病院のベッドに拘束されて

私の知ってる人は一人もいない

奇声が聞こえ、異臭の漂う

空気の重苦しい、ここはどこなんだ

 

 

事態を把握したのは

それから何日経ったかもわからない

幾日か後だった

 

なんで私なのだ

私がいつ何をしたと言うんだ

私はひとつも悪いことしてない

今までどれだけ頑張ってきたと思ってるんだ

私はまだ18だ

友達とも朝まで遊んだりしたかった

かっこいい彼氏もほしかった

まだこれからもいつか舞台に立てると頑張ってきた

 

なんで私はここにいるの?

こんな仕打ちはないよ

神様がいるならどこを見てるんだ

神様ならもっとちゃんと見てよ

私じゃないでしょう

 

なんでのうのうと生きてるんだ

ふつうに生きるってなんでこんなに大変なの?

 

その瞬間まで私は怒りや悲しみ

という感情を持ったことはなかった

感じたことが一度もなかった

 

それが全部溢れ出して

私は化け物になっていた

 

そんな化け物になった私を

ある看護師さんは全部受けてくれた

「いいんだ、怒れ!

泣いて暴れなさい

それでもあなたは美しいから」

そして私が意識を失うまで

怒り疲れ果てるまで

ずっと抱きしめてくれてた

 

それから、私は子どものように

母に聞いて欲しかった話

認めてほしかった話

そういうのも全部聞いてもらった

 

「私は頭もよかったんだ

ここにいる人間じゃないの

全国模試で5番だったの

高校入試で100点を何枚もとったの

バレエもプロなの

私はプロなの

踊らせて欲しいの」

 

そう言うと

看護師さんは閉鎖病棟にいながら

高卒認定試験(大検)を受けることを勧め

私は薬で頭がラリってる状態のまま

病院で勉強を始めた

試験の日は特別に外出許可をもらい

受けて受かった

たった2文の文章題すら読めない

5文字読むと前に読んだ5文字を忘れる

だから死ぬほど勉強した

 

病院にいる間中

ずっと毎朝バーレッスンをした

音楽なんてなかったのだけど

内緒で看護師さんが

娘のウォークマンをくれた

 

私には先はない

今しかないから

今、踊れてればそれでいいと思うようになった

音に合わせて体を動かしてると

自分の心の中が見えてくる

怒りや悲しみを一つ一つ丁寧に

感じて表現して成仏させる

 

退院はカンファレンスを繰り返して

次第に突破口が見えてきた

最初は病院の隣の寮にうつされ

そこで生活し

障害者手帳の発行の手続きや

生活保護の受給申請など

ケースワーカーさんと話し合い

そうなるところまで行ったのだけど

 

私はその寮でも性の標的でしかなくて

そこでも絶望したけど

やっぱり光はさすんだ

 

自分で手繰り寄せる

寮のあるパチンコ屋で働く

家と仕事を見つけて

自立すりゃあ退院できるそうだから

その方向で帆を進めて

なんやかんやと

そんなとこからの出発でも

今は文句なしに幸せな私でいる

 

何をするにも一筋縄ではいかなかった

身分を証明することすらできない

20歳まで何をしてたどんな人間か

何も証明するものがない

バックボーンもセーフティネットもない

だけど、ど底辺から

一つ一つ積み上げてきた

 

時には年齢も学歴も全部ハッタリで

免許証すら偽造して

それでなんとか職につき

ハッタリの穴を埋合せながら

怪しまれないように

信用を勝ち取る

 

字の如く、這い上がってきた

社会の風当たりが強いことに

いつまでも文句言ってても

何も変わらないから

できる手は全て打ち込む

 

 

私はそんな社会の仕組みを変えたい

変えられなくとも

這い上がれる希望はあると言うことを

私の存在で証明していきたい

 

踊ることは最善の治療

自分を癒し、不自由を推進力に変える

不都合を味方につける

 

あなたは美しい

と言ってくれた看護師さんの言葉を

私も誰かにかけたい

私はダンスでそれを表現したい

 

 

 

 

 

 

 

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