死んでる舞台業界

ダンサー、役者、本業で食べていける世界がいい。けど残念ながら実状はふざけたものだ。

マネジメント能力がない、そうハッキリ断言して壊して前に進まなければならない。

通常チケットマージンがダンサー・役者のギャラになるわけだけど。私はダンサーの中ではかなり上位に位置するほど集客できる人間だ。超大御所とされてる方でさえ数十人集客がやっとなのかと知って先日驚いた。マネジメント、ブランディング、プロモーションやらなすぎではないか。

でも、そんな私でさえ、もう職業としてはどこかに出演させていただく形ではとてもやっていけそうにない。ギャラが安すぎるから。100人呼んでも、その間の2週間以上に及ぶリハーサルの拘束時間込みで、経費は出ずで、50,000円くらいにしかならない。

交通費と、機会損失と、例えばシッターなんか頼んだ日には赤字でしかない。守るもんも守れない職業、それがダンサー、役者。

おかしな業界だなと思うのだ。

ひとつ、ハッキリ伝えておきたいことは、そうした実状になってしまう中の事情も私は自身で公演を制作サイドとしても運営したのでよくわかっていて、そして、そういう風になってる団体や人を責めたり、糾弾したいわけではない。

だけどそんなのおかしいよね?社会的地位を向上させる方向で考えていきましょうよ?って一石を投じたいなとは思う。

私はダンサーや役者にも経営者視点が必要だと思う。自分を商品として、ちゃんと株式会社自分を運営すること。

制作会社に丸投げでは絶対ダメだと思うのだ。

そして、団体を主宰し公演を主催する人間は、もっとキャストが生活ができるくらいの真っ当なギャラを払うべき。払うとなると、ちゃんと才能を買おうという目で見るようになるはずだ。

経済活動がちゃんとできていないのは、社会では仕事とは言わない。プロとは言わない。それは趣味。

趣味ならいいんだけど、私はダンスを仕事としてやっていきたい。だから動けるだけのダンサーではなくて、ちゃんと感動という価値を届けられるダンサーに。そして、それを自分で、能動的に、経営者視点を持って、観客に責任を持って宣伝活動ができる人員を育てている。

ファンがしっかりついているダンサーを。

そして、相場の3倍以上のギャラを私は支払っている。

だって、結婚したり、子供ができたらやめなきゃいけない職業にしてはダメだと思うから。愛する人がいて愛されて、子供を慈しみ育む…そうして子供からも沢山のプレゼントをもらった厚みのある成熟したダンサーの表現があっていいと思うし、私はそういう踊りを見てみたいと客だったら思うと思うのだ

結婚妊娠出産育児があってもその変化を波乗りするように超えられるひとつの方法は自分のファンがついていることだよね。

そして、それをちゃんと評価して対価をくれる業界であることだと思う。が、残念ながら今の業界は対価ではなく、手弁当が当たり前。

業界を変えていこうだなんて私はこれっぽっちも思わず、ないなら自分の世界の中では、対価の支払われる世界を築けばいいよねって思っている。