2018年7月7・8日 大瀧冬佳ソロ公演予告

DanceCompany Uzme
第二回大瀧冬佳ソロ公演 -靈-

演出・振付=大瀧冬佳
出演 大瀧冬佳
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・7/7 17:00・7/8 17:00
開場は開演の30分前から
ギャラリー南製作所(HP: http://2222gmf.blogspot.jp/ )
東京都大田区西糀谷2-22-2
京急空港線糀谷駅から徒歩13分、同大鳥居駅から徒歩12分

*チケット
一般発売は6/1 10:00~ ( https://uzmeticket.thebase.in/ )

【全席指定席】35,000円
◎お問合せ uzme.ticket@gmail.com

脚本/演出/振付 大瀧冬佳

企画・主催 ダンスカンパニーUzme

イベントページ:https://www.facebook.com/events/878219945719960/

※変更になる場合もございます。

 

登場人物

ナナシ:理想を追う人たち。理想の中だけで生きている人たち。

ガス:人類の7割がバーチャルに逃げてしまった中、現実に残ると決めた人たち。傷んだ地球を嘆くが、ふと、自分たちの信じる現実が何かわからなくなり、何を信じて何を守っているのかを探しに幻のキジに会いにいくことに…。

キジ:「現」を象徴する幻の存在。

子供たち:ナナシの子供たちは生まれてすぐに箱に入れられる。ガスの子供たちは生まれてすぐにガスマスクをつけられる。ガスはナナシの子供たちに夢の中で会い、現実とバーチャルの狭間で出口のない悩みが始まる。

 

第一部 プロローグ 仮想現実ハコの発明

「理想」を追いかける人たち。

盲目的に追いかけるうち狭い箱に入っていく。バーチャル空間で生きる人「ナナシ」ばかりの世界に。ナナシは現実を捨てた人たち。現実とバーチャルの差はないほどに発展した時代に、わざわざ辛さや試練のある現実を好んで生きる人はいなくなった。実際の現実はガスマスクをつけなくては息もできないほど荒廃した世界になっていた。ナナシにはそんな現実は見えていない。自然豊かで誰にも優しい世界しか見えていない。

 

「理想 夢 愛 友 富」 いいことしかない世界。何不自由ない世界。不都合もない。不足はなく全てが満たされている。

そんな世界の住人になれるハコは安物から高級品まで様々だ。理想格差はあれ、過酷な環境にわざわざ身を置く酔狂な奴はガスくらいしかいない。旧時代に起こった二分化は完全に生きている次元まで異なるほどに乖離してしまった。

本当は…ナナシは虚無を抱えている。ナナシに死はなく行き着く果ては虚無の世界。何不自由ない世界で望むものがなくなってしまったナナシにはやることなんて何もない。

それでもハコをお金で買い、理想だけを手にする

 

 

第二部 ガスの世界

ハコから出た時に見える世界は、旧時代から「現実」とされてきた世界だ。「現実」は荒廃し、廃油の匂いが立ちこめていて、人間はほとんど活動していない。ガスマスクをつけなければ数分で肺が潰れる。量産化された安物のバーチャルに脳が犯されて行くナナシを見て、ずっと目を覚ますように反対活動をしてきた。

が、この世界の流れにもはや抗うことはできない。

三世代にわたる脱ハコ運動を行なっているうちに自分たちが守っているものが何かわからなくなってしまっていた。人類は進化しなければならないのか、これは退化なのか進化なのか。滅亡への道ではないのか。

いつまで続くかわからない、変わることのない世界を前に、ガスはそれでも毎日戦いながら生きる。仲間たちはこの終わりのない孤独な戦いに耐えられなくなり一人また一人とナナシになっていった。かつては仲間だったハコに入り微笑みを浮かべるナナシを見ては果てのない迷路にハマる。

そんな唯一のガスの癒しは、愛犬のジョジョ。ジョジョは、ガスの帰りを待ち尻尾を振り近く。その姿に疲れ果てたガスの体も心も救われ、また明日を迎えるために眠りにつく。

 

ガスは夢をみる。ここしばらく見ていなかった夢。夢の中で、子供たちと思いっきり踊った。なんて楽しいんだろう。仲間や仲間の子供たちと前はよく遊んだものだ。懐かしいな。これが夢だったと目覚めたガスは途方も無い絶望感に襲われる。

僕らはロボットではないという証明をしたかったけれど、それには意味がない。人間らしさとは何か。現実とされているものって何なのか。生きているってなんなのか。なんのために生まれてきたのだ。何をして生きるのだ。

ガスは思わずマスクをつけずに外へ飛び出す。自分は果たして生きているのかその答えが欲しかった。飛び出した瞬間に猛烈な苦しさに襲われる。あぁ、自分は生きていた。確かに呼吸をしていた。屍ではなかった。虚像ではなく実態を伴った肉体で、肉体があるから自分は今、苦しんでいる。肺が潰れかけながらも最期の命の光を燦々と輝かすようにガスは踊った。命尽き果てるまで最期の一呼吸まで踊った。

自分の魂が肉体から離れて行く瞬間に本当の価値は命に従ってついているとガスが気が付いた、そのとき荒廃した地に幻の「現実、キジ」が舞い降りた。

 

第三部 エピローグ キジ

木、気。

水、光、然り。

流、龍。

靈。

この星では肉体を器として靈が宿っている。

 

得体の知れぬ恐怖さえ感じる美しさに言葉は無力となる。

存在そのものが証明であり真理。これが現実だ。

 

元は一つの大きなエネルギー体、肉体を離れた靈は還っていくかもう少し靈の旅を続ける。キジは大きな大きな川のような流れ。木に気が流れ、風が流れ、水が流れ、血が流れている。流れには感情は無い。感情が無い流れの悲しみがゆっくりと染み込んでくる。

この流れを断つならば、キジは背を向け去る。流れが不在になった星は無になる。終わりの近いこの星がまだ残っているのは毎日、それでもやってくる小さな命によるものだ。

この星をどうするのかは神が決めることではなく、私たち一人一人が自覚すること。

 

 

 

 

そう決めているのはあなた?もしくはあなたなんてものはなくただの何かのプログラムの一つなのかも知れないが、まぁそれでもいいじゃないか。楽しもう。

 

あなたを動かすものはなんですか。動かさなければならないものはなんですか。

 

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