成人式の日に想う

 

 

私は成人式の日

お腹の中には6ヶ月の赤ちゃんがいました。

 

写真も撮らず

だけど、伯母が私に振り袖を用意してくれたのです。

 

お腹の中に赤ちゃんはいるし

中学を卒業してからと言うもの

地元の友達とはとても遠い世界に

私だけ行ってしまった気がしたから

なんだか成人式は全然現実味のないものだった。

 

でも私にとって覚悟を決める日という意味合いをもたせて参加することにした

まだまだ子どもの私だけども夏が来たら母になる

 

大人になるんだ

 

 

父も母もおらず

一人で地元に帰り

美容院の予約をし

送ってくれた振り袖を

母と私が長年通っていた美容院で着付けてもらった

 

13年前も七五三で

そこの店長に着付けてもらった

突然、来なくなった母のことを

店長は心配しており

「亡くなった」とワケを話すと

涙をこらえながら無言で私を着付けてくれた

 

こうして丁寧にどんどんとキレイにされていく自分の姿を鏡で見ながら私の心は静寂に包まれて、私は一人じゃない頑張ろうと思えた。

この頃、母が亡くなってからまだ1年経っておらず私は哀しみすら非現実的なもので感じられずに彷徨うに生きていた。

 

今日までの私は

私に関わってくれた大人

一人一人の方によって支えられてきた

 

ひとつひとつの手に

冷えきった心を温められて

今がある

 

そんな方達に恥ずかしくない

大瀧冬佳であろうと

それだけを思い続けてきた

 

毎年、この季節になると

背景も知らぬ花魁姿の若い女の子や

どんちゃん騒ぎをする

派手な頭の色の男の子に

今年はどんなバカがいたのかと

スポットが当たりますが…

 

いろいろもう、ええんでないの?

という気になってきます。

 

花魁姿が可愛い!綺麗!と思って

着飾り満たされるなら

それはそれでいいじゃないか

 

バカができるのも今のうちだし

これから痛い目見たり

いろいろ経験して

あの頃を恥ずかしく思ったり

その人が学んでいくのを

見守っていけばいいと思うし

 

なにせ、私は他人に干渉してるより

自分に興味がある

 

きっちりきっかり礼節を弁えた大人の末路はどこなのか?恥ずかしくない大人ってどんなのか?

 

言うより態度と行動で示したい

 

自分に恥ずかしくない振る舞いを

私はただただ初心にかえる日

それが私の成人式です

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